更年期女性のためのビタミンE
40代くらいから女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が少なくなっていきます。
指令を出しても出してもエストロゲンがなかなか分泌されないので、脳は混乱して大騒ぎ。そのため、ホルモン分泌だけではなく、体温やメンタルなどの調整も行う自律神経にも影響が出るのです。
更年期が影響を与えているのは、
・ホットフラッシュのような血管系
・ドライシンドロームなどの皮膚系
・月経異常などの泌尿器生殖系
・しびれ肩こりなどの運動器系
・めまい不眠などの神経系
本当に頭から足先まで、いろいろなところに見られます。
ビタミンEは「女性のためのビタミン」とも呼ばれます。女性にうれしい作用がたくさん。
そもそも妊娠する機能を高めてくれることから発見されたので、妊活や婦人科系のトラブルに効果的なビタミンです。
特にエストロゲンに対する抗酸化能力が高いので、男性より女性のほうが寿命が長いのではないかという説があるほど。
ビタミンEは、体内の脂質がサビの原因である過酸化脂質になることを自らの電子を渡すことで防ぐという強力な能力を持っています。サビを防ぐことは老化を防ぐということ。
ビタミンEが、血管のなかで血栓をつくるのを阻害することで、血行を良くしてくれることが重要。動脈硬化や心臓疾患、脳の認知機能を上げる健康面はもちろん、若々しい肌を保つ美容面、あらゆることに能力を発揮します。
ビタミンEは自分の電子を差し出すと、自分自身は機能停止。ここで登場するのがビタミンCです。細胞膜の内側ではたらいたビタミンEに対して、ビタミンCが電子を渡すことでビタミンEが再生し機能が復活します。
細胞膜にある水分と油分の部分、それぞれでしか活躍できない水溶性・脂溶性ビタミンたちが強力しながら、この抗酸化作用が成り立っています。
なんだか常にどこかの調子が悪い更年期。
からだのあちこちに出現する不調と向き合うために、ビタミンEやそのほかの栄養素とをバランスよく活用しましょう。
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