ビタミンEオイルマッサージの表参道セラ治療院です。
ビタミンCがなぜ風邪に有効なのかというメカニズムは二つあります。
一つはインターフェロンによるものです。
私たちはDNAの設計図を読み取ってリボゾームというところで
設計図通りにタンパク質を作っていきますが、
風邪のウイルスはそのリボゾームをウイルスの工場にして
数万というウイルスを増殖していきます。
このリボゾームに持ち込まれた遺伝情報が
にせものであることを見破る(干渉する)のがインターフェロンです。
そのインターフェロンを作るためにビタミンCは補酵素として必要なのです。
もう一つは過酸化水素という活性酸素によるものです。
ビタミンCはウイルスがあると自動的に酸化し、
過酸化水素を作り、その毒性でウイルスを叩いていきます。
ただ体内に必要以上に過酸化水素が増えていくと困ります。
私たちの体のシステムは上手に作られていて、
必要以上の過酸化水素はビタミンB2,セレニウムによって水に除去されていきます。
ビタミンは一緒に摂ることで相乗効果があったり、うまく代謝できることがあるので、
組み合わせにも気を付けるといいと思います。
ビタミンCを飲むときにはビタミンB群を一緒にとることが大事です。
ちなみにビタミンBは単体ではなくB群として摂るほうが効果的です。
また、がん治療でも高濃度のビタミンCを取り入れる療法が随分と知られるようになりました。
高濃度のビタミンCを静脈に点滴すると、血液中を安全に運ばれて、
がん細胞を選択的に選び、過酸化水素を発生させてがん細胞を攻撃するという仕組みです。
1970年代にライナス・ポーリングはキャメロン医師と研究を進め、
ビタミンCを点滴と経口で投与し、進行ガン患者の生存期間を4倍ほど延長し、
QOL(生活の質)を高めることを「米国科学アカデミー紀要」に発表しました。
この発表には反論もあり、がん治療そのものに効果的なのかは未だ議論がされていますが、
ビタミンCが免疫力を上げるという意味では有効な方法の一つと言えると思います。