腰痛

腰痛はもともと非常にメジャーな疾患ですが、
腰痛といっても本当にそれぞれで、多くの原因があります。
その中で、これが原因と特定できるのは実は少ないのです。


腰には腰椎という骨が5つあります。
首や背中に比べると大きめの骨が、
間に椎間板のクッションを挟んで積み重なっている形です。
この腰椎が直接影響を受けて痛みが発生したり、
椎間板のクッションの機能が低下したり、
または腰椎そのものではなく
病気からくるものといったことが腰痛に関連してきますが、
これらは痛みの原因がはっきりしています。
そのためその痛みがX線やMRIで特定できるのか、
その他の病気からの痛みではないのかは、
あらかじめチェックしておくようにします。

 

骨にも異常がなく、病気からくるものでもない。
痛みは確かにあるのに、特定はできない
という痛みの方も多くいらっしゃいます。
特定できない腰痛は、
デスクワークや同じ姿勢を保つことが多い、
冷えている、
使いすぎ、
筋力の低下、
ストレス、
不眠、
神経の過敏といった多くのことが重なったり、
ぐるぐると悪循環してしまい
慢性化することが考えられます。

 

特定できない腰痛の場合でも
痛みは同じように感じるので
安静にして動きたくないものですが、
ずっと動かずにいると筋肉も硬くなり、
関節も動かなくなっていきます。
そのため炎症がない場合には、
温めて血管を広げ血行をよくし、
いらない老廃物を流すようにします。

自分の腰に手を当てると
お腹とウエストの切り替えで当たる骨が腸骨です。
この腸骨に沿って手を合わせていくと
骨と筋肉のキワをケアすることができます。
腰ラインそのもの以外にも
臀部や大腿部にも痛みがあったり、
張り感がある場合が多く見られます。

腰を中心に冷えている方もいらっしゃいます。

ビタミンEは血行を良くしてくれるので、
腰を中心に足や背中の筋肉を緩めることによって、
緊張していた筋肉がゆるみ、
腰痛の緩和につながると考えられます。

慢性的な腰の痛みは、
いつかぎっくり腰になるのでは?と
爆弾を抱えて生活している気持ちになることがあります。
筋肉とともに気持ちもゆったりとできるといいですね。